痴漢やセクハラが女性の心を傷つけ、自己否定や自己嫌悪になる仕組み

「減るもんじゃないし、いいじゃないか」
痴漢やセクハラをする男性はそう思ってるかもしれません。

でもそれは大きな間違いで、とっても減っています。
様々なものが傷つき削られ減っていきます。
被害にあったそのときだけではなく、その後もずーっと減り続けていくのです。

痴漢やセクハラを軽く考えてしまっている男たちは、その仕組みを知って心を入れ替えてください。

痴漢やセクハラで傷ついてしまった女性は、その傷をしっかり認識して治してください。

痴漢やセクハラなどの性被害は、”女性の自己否定”を誘発します。
痴漢にあって恐怖を感じたり、気持ち悪さを感じ、その後も長い年月をかけてジワジワと自分を嫌いになって、自分を傷つけ続けます。
自分で気がつかないうちに、傷が大きく深くなってしまうのです。

痴漢にあったのは何年も前の話だから、今はもう大丈夫と思っている女性が多いです。
でも本当に大丈夫ですか?
”痴漢されたくらいなんてことはない”と、自分の傷を浅いものだと思い込んで、だから大丈夫だと、自分は平気だと思い込んでませんか?
傷ついたことを認めたくない、あるいは誰かに知られなくない。
それしか自分を守る方法を知らなかった。
だから自分は傷ついてない、傷は浅いと思い込んで、普段どおりに振舞おうとする。
自分の感情を押さえ込んで、心の奥深くに仕舞い込もうとする。

気丈に振舞うのはとても健気ですが、一方でとても悲しいことでもあります。

想像してください。
自分の子供(あるいは自分よりももっと幼い子)が被害にあったことを、誰にも言えずに自分の中だけで抱え込んでいる状態を。
誰にも言えない辛さを。

実際に被害にあった経験がある女性は、想像した幼い子を昔の自分自身と同じだと思ってください。
”痴漢なんてたいしたことない”と思えますか?

さらに、その時感じた”恐怖や気持ち悪さ”が男性や性欲などと結びつき「男性に対する恐怖感」や「性欲(性的行為)に対する嫌悪感」になります。
女性にも性欲はもちろんあるため、女性は自分の性欲にも嫌悪感を抱きます。
しかし、自分の傷は浅いと思い込んでいる場合、その嫌悪感がどこから来たものなのかを忘れてしまう場合があります。
思い出したくないから痴漢にあったときの事を忘れようとしますが、その時感じた感情を無くすことはできず、心の奥底に封じ込めます。
封じ込めきれない感情が、自分の性欲への嫌悪感として無意識に感じてしまう。
例え彼氏が優しくて男性に対する恐怖感がなくなっても、なぜか彼氏とのセックスを心から楽しめない、必要以上に緊張してしまうというような、自分でもどうしたらいいのかわからない状態になってしまいます。
それがさらに、「彼氏はこんなに優しいのに、どうして私は彼の気持ちに応えられないのだろう?」と自分自身を責めて、自己嫌悪・自己否定のループへ陥ってしまいます。

男性のほんの少しの出来心で、女性を一生苦しめることになります。
女性の体だけではなく、心を壊す行為です。

上手く想像できない男性も多いでしょうから、自分が一番嫌いな人間(男性の方が嫌悪感を抱くのであれば、男性を想像して)に性的な行為を強要され、さらにそれを誰にも相談できない状態になったらと考えてみてください。
知らない男性に触られるというのは、その想像以上の恐怖と嫌悪感を女性は感じています。

女性に性欲はあって当たり前です。
悪いことでも気持ち悪いことでもありません。
見知らぬ人の前で出す性欲が気持ち悪いのであって、本当に好きな人の前で魅せる性欲はお互いにとって”必要なもの”です。
”好きな人と気持ちいいことをしたい欲”は、全く気持ち悪くありません。