森林原人さん×上村茂仁先生の性教育講座&講演会

森林原人さん×上村茂仁先生の性教育講座&講演会

7月14日、AV男優の森林原人さんと、岡山の産婦人科医の上村茂仁先生の講演会に参加してきました。

午前中はお二人での「性教育講座」で、午後は森林原人さんの講演会ツアー《生き方のヒントを考える》があり、10:00~18:00までの長丁場のお勉強です!

性教育にも関心があったので、とても有意義な時間を過ごさせていただきました。
講演会の内容やレポートを、自分の頭の中の整理とともにしていこうと思います。

性に関する知識は必要だけど、本当に必要なものはなにか…
性教育、性的同意、デートDV、セックスとは何か、自己肯定感などに興味がある人、講演会に行きたかったけど行けなかった人、何かに悩んでいる人は読んでみるといいかもしれません。

産婦人科医×AV男優 性教育講座

午前中の公演は、森林原人さんと上村茂仁先生お二人によるお話でした。
開場のときは10人くらい人がいて、その後ポツポツと人が増えて最終的には20人くらい?は集まってました。
学生さんは二人ほど。
中高生は無料なんだから、もっと来たらよかったのに。っていっても、来づらいよなぁ…
僕が学生ならまず来れない。笑

「性」とはなにか?
ということを改めて考え、まずは「性」というものがもっと「自由」でいい、そんな捉え方ができるような話をしてくれました。

性の話題でよくとりあげられる「LGBTQ」の話ですが、僕は偏見がないのでいろんな趣向の人がいるのは知っているし、知っても特に何も思わないので理解しているつもりでしたが、まだまだ固定観念に囚われているなと感じました。
心の性が「日によって変わる人、相手によって変わる人」がいると聞いて、「ハッ!!」と思いました。

そうか、その日の気分で変えていいほど、自由なんだ。

心と体の性が異なり苦しんでいる人は多くて、でもその苦しみの大半はたぶん世間からの拒絶や無理解があるからで…
例えばある男性に対して「この人は女性が好きで女性と付き合っているから、今もこれからも女性が好きなんだろうな」って、たぶんみんな決め付けちゃいますよね。

心はどこかに留めて置くことも、縛り付けることも、永遠に変わらずにいることもできないはずなのに。
揺れ動くからこそ心であって、揺れ動くからこそ胸の中で暴れたり、締め付けたり、あたたかくなったりして、感動や悲しみを与えてくれる。

自由な心で自由な相手と付き合えばいい。

そして「性的同意」について。
日本は学校教育などで周囲に対して空気を呼んだり、同調することが大事と教わったりすることが多く、相手や周囲に対してNOと言うこと、周りに合わせなかったり、相手の要求を拒否することが「悪いこと」だと無意識に思い込まされてしまっていて、セックスの誘いも断ることで罪悪感を感じてしまって断り難い。
誘った側も、断られたことで自分を否定されたように感じ、再度誘うことが難しくなったりもするけど、本当はどちらも罪悪感や自己嫌悪で傷つく必要がなにひとつありません。

NOと言ったからといって相手のことを嫌いだとか、そういうことと=イコールではない。
海外ではNOということ、言われることに対して「申し訳ない」とか、「空気読めないな」なんていう思考をほとんどしないのは、ちゃんと一人一人の意志や選択を尊重しているからだろう。

デートDVなんかの話もしていただきました。
youtubeの動画を流していただいたのですが、「あ…これってメンヘラやん…」って思いました。

性教育では、女性が重要といったお話もありました。
多くの「母親」は、性的な香りをまったく感じさせず「家族・家庭」に囚われた禁欲的なイメージが強く、それが代々受け継がれるかのように「母親とは子供に対して性的な部分を決して見せてはいけない」と思い込んでしまう原因だろうと。
性教育が「生きていく上で大事なものだ」という認識より、「母親としてどうあるべきか」の方を大事にしてしまう限り、本当に伝えられるべきことを伝えるのは難しいのかもしれません。

上村茂仁先生は帰られ、休憩を挟んで午後の講演会へ!
岡山は10人くらいでした。岡山の人の性への関心度は低いのかな…?
他の開場では女性の参加者の方が多いらしいのですが、岡山では男性の方が多かったです。

森林原人さん講演会ツアー《生き方のヒントを考える》

AV男優さんの講演会なのに、「自己肯定感」とか、「嫉妬」とか、「生きるために仕事をするか」とか…
まるで自己啓発のセミナーの内容のようです。笑

実際、エロトークのようなものはほとんどなく、恋愛と結婚とセックスの相関関係や欲望とはなにか?といった真面目な話を、AV現場の裏話や笑い話を交えつつ楽しく聞くことができ、とても勉強になりました。
僕も自分なりに勉強はしているつもりですが、なんとなくわかっていることを言葉にしてくれることでもっと理解を深めることができました。

結婚と恋愛とセックスを一緒に考えること(結婚してずっと一人の人とだけ、恋愛もセックスもする)が難しいという話。
僕も昔の日本の風習(今では悪習とされているようなこと)について調べたこととかがあったので、昔は現代よりも性というものが自由だったというのは知っていました。
それでも僕の中のロマンチストな女性性が「愛する人と行為を重ねて、愛を深めるのが至高でしょ?」と脳内で反論してきました。
しかしそれは、いつか観たアメリカの映画の世界のような「最強の愛で見つめあう二人だけの世界」が理想だと思わされていただけで、本当に自分の望みや願望なのだろうか?と考えるとわからなくなってしまいます。

愛というものも、こころと同様にどこかに留めて置くことも、縛り付けることも、永遠に変わらずにいることもできないのかもしれない。
おじいちゃん、おばあちゃんになっても仲良く手を繋いでデートできる未来が理想だけど、そこへ行くためには本当に二人だけの世界を見ながら行けるのだろうか?
そもそもそれも本当に僕の心が求める真実の理想なのか…うごごごご…と話を聞きながら頭の中で様々な意見が飛び交っていました。

結婚と恋愛とセックスを、一人の人間に一生背負わせるのは、難しい。
なぜなら、変化するもの(感情・欲望)を結婚という制度によって、一人の人間に対してだけ縛り付けることだから。
結婚した相手しか恋愛をしてはいけないし、セックスもしてはいけない。
心がどのように変化をしたとしても、蓋をするか気がつかない振りをして、その決めた相手としか恋愛もセックスもしてはいけない。
パートナーを愛しているのに、欲望だけがなくなったとしても、欲望を向けなければいけない。
嫌いになったとしても、結婚している限り他の人へ恋愛感情や欲望を向けてはいけない。
結婚を続けるためには、どんなにしんどくても辛くても、相手とだけ向き合って、答えを出し、愛情があり続けることを証明し続けなければいけない。

うーん…結婚する意味とは…?

もちろん、恋愛と結婚とセックスの3つを一人の人と叶えることを理想とするのが間違えているとか、そういうことではないという話もありました。
理想を求める人もいていいし、実際それが可能な人もいるかもしれない。
自分の心の性が男でもいいし女でもいいように、結婚と恋愛とセックスの3つをどう捉えるかも自由。
ただし相手がいることなので、自分一人では決められないことが難しい。
パートナーと一緒に目指すことができない理想なら、どんなにキラキラした理想でもそれが重荷にしかならない。

僕は結婚するとき、いずれ女性用風俗の仕事は引退するつもりだったので、引退すれば日常的に妻以外の女性と二人っきりになることはなくなるでしょう。
妻がいてくれたらそれでいいと思うから、引退することに何の迷いも未練もないのだけど、「妻がいてくれたらそれでいい」と思えるのはまだ付き合いが浅いからなのかもしれない。
恋は3年で終わるとも言われるし、妻がいてくれたらそれでいいという気持ちをいつまで思えるだろうか。
いつまでも思えるように、女性用風俗で得られた知識と経験を活かしたいと思います。

自己肯定感や嫉妬について書こうとするとちょっと長くなりそうなので、また別の記事で講演会の話や、僕の考えや感じたことをまとめたいと思います!

 

最後はテーブルを向かい合わせにして、オフ会という感じで自由に話をする時間を作ってくれました。
そこでハグの大切さとか、触れ合うことの重要さを実際に体験してもらおうということで、森林原人さんが最近行っているという、「目隠しマッチングイベント」の方法を模して、男女で分かれてハグをしていきましょう!となりました。

さすがにアイマスクは用意していないので、女性陣に目を瞑ってもらい、男性が交代でハグをしていき、一番よかった人の番号を女性が答えるというもの。

仕事で女性と触れ合うのは慣れているとはいえ、あまり話も交わしていない人とハグをするのはやはり恥ずかしいです。
でもスイッチを切り替えて「相手を受け入れる」心でハグをしてみました。

結果はなんと、女性陣全員僕の番号を言ってくださりました。

「なんか…母親に抱きしめられてるみたいな笑」
「そうそう!なんかそんな感じ!」

うーん?あれ?
そうか、僕は母親だったのか…笑

この結果で重要なのは、僕がイケメンなどではなく、普通のマッチングイベントなら誰にも番号を書かれないだろうなっていうくらい、消極的な性格で会話も相手に覚えてもらえるような話もできない男だということです。
外見でなら他の男性参加者の方が表は集まるだろうし、会話のテンポなども他の男性の方がポイントは高かったので。

そんな僕がハグでの印象はダントツだったわけです。

外見や会話などで得られる情報と、ハグで得られる情報はまったくもって別物だけれども、知らない人と普通はハグするわけにもいかないので、外見や会話での情報で相手を選ぶしかない。
付き合ってみたけどなんか違うと感じる違和感だったり、セックスの相性が合わなくて悩んだりするのは、「付き合うまでに相手との触れ合いがほとんどない」ことで必要な情報を体感で得られないから起きるのかもしれません。

目隠しマッチングイベントすごく面白そうです。
僕みたいに外見やトークに自信のない人は行ってみて欲しいです。
僕も結婚してなければ参加してみたい!笑(たぶん妻に怒られるなこれ)

女性用風俗の仕事をしているのはその場の人には公表したので、コツなんかを聞かれましたが、そのときは上手く答えられませんでした。
経験の差はもちろんあると思うけど、相手に合わせる・相手を受け入れる気持ちを体を通して伝える感じでしょうか。
そして「相手に対して身構えない」
心の壁を作ると、当然相手にもそれが伝わって、相手も壁を作ってしまう。

たぶん似たようなことは営業セールスの本だったり、心理学の本だったりいろんなところで言葉は違うけど説明しているんじゃないかな。

自分が変われば世界は変わる。のです。
相手は自分の鏡のような存在です。

 

最後に、妻のことで嫉妬に関することを相談したのですが、そのことを家に帰ってから妻に話したら妻と喧嘩になりました。
その話はまた機会があれば…笑泣

 

カップルや男性向けに教室や講習も個人的にやってますので、講演会に来れなかった方や興味のある方は気軽にご相談ください。
大人の性教育
童貞・処女スクール
若い人の意識を変えていかないと、この代々受け継がれていってるよくない価値観を変えていくのは難しいなと思ったので、学生さんは無料や割引で話せる時間を作ってもいいかなと思ってます。

 

youtubeでも性教育に関する動画をお二人で作ったものを配信しています。
動画リストはこちら

一番再生回数が伸びた「AVのまねしちゃダメ!」

 

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